OHGIソラノマがグッドデザイン賞を受賞しました。

グッドデザイン賞とは

「グッドデザイン賞」は、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」を継承し、1998年より財団法人日本産業デザイン振興会の主催事業として運営される、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨制度です。これまで50年にわたり、新しい時代の文化と生活を創造することを目的に、「より豊かなライフスタイル」と「良いビジネス」を導く運動として展開され、今日では国内外の多くの企業や団体が参加しています。また、受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。
この「Gマーク」の認知率は非常に高く、良いデザインを示す象徴として広く一般に親しまれています。

受賞対象の概要

概要四方を建物に囲まれた旗竿地に建つ16住戸の賃貸集合住宅。住宅地としては不利な立地にありながらも、西面に設けた大きな窓や上部から採光を取る光井戸、カーテンや可動什器等のフリーな間仕切りによって、明るく広がりのある内部空間を確保しています。各種法規、コスト制限、ヴォリューム制限の中で、ロフトや高天井、スキップフロアによる立体的プランニングを展開しました。インテリアは、クロスやカーテンの配色やコーディネートを工夫し、楽しく暮せる住まいとなっています。16住戸全て異なるプランで構成しており、この豊富なプランバリエーションが、多様な個性を持った住人の受け入れを可能にしています。
背景 周囲から隔離された旗竿地という立地から、暗く閉鎖的な印象を与える計画地。このような旗竿地での住宅計画は神戸市内でも近年増加しています。若年層を対象とした賃貸住宅計画の為、多様化するライフスタイルや居住者構成に対応できるプランニングが求められました。
このことから、住宅地に不向きな状況において、明るく広がりのある空間構成と、多彩なプランニングを展開する集合住宅を目標とした本プロジェクトが始まりました。
デザインコンセプト 旗竿地という立地にありながらも、若年層に受け入れられる個性的で多彩なデザインを心がけました。
企画・開発の意義 周辺環境から隔離された状況を踏まえ、個性的で多彩なデザインを展開することで、旗竿地が持つ暗く閉鎖的な印象を明るく広がりのある印象へと転換させることができ、楽しく生活できる個性的な存在感を持った住宅を実現できると考えました。
また、本提案により、悪条件とされている敷地でも各立地環境が持つポテンシャルを活かした住居計画の可能性を示せるのではないかと考えています。
創意工夫 閉鎖的な間仕切り壁を極力使用せず、カーテンや可動什器によって居室を仕切ることで、明るく広がりのある機能的なプランニングを実現しています。加えて、ロフトや土間、メゾネットタイプ、光井戸を組み合わせることで立体的にも広がりのある多彩なインテリアとなり、暗くなりがちな1階部分を明るく伸びやかな 空間へと演出しています。このようなバリエーションに富んだプランニングは、多様な居住者構成やライフスタイルに対応できるように計画しました。
また、採光を最大限に確保する為に、西面には大きな開口を設けました。この開口から外部へと見える内装のクロスやカーテンは、鮮やかなカラーリングのものを使用しており、内観、外観ともにデザインのアクセントとなっております。目立たない立地にありながらも思わず視線を奪われるような、個性的で明るい印象のデザインとなりました。
デザイナーの想い 閉鎖的な立地にありながらも、明るく個性的なデザインを展開することで、悪条件な敷地における建築計画の可能性を示したいと考えました。
またこの集合住宅が、住人の多様なライフスタイルに自然と溶込むことを願っています。
審査委員の
コメント
近年賃貸集合住宅において居住者の自由な模様替え等を可能にするものが増えつつあるが、本提案は限られた敷地条件の中で、可能な限り居住者の利用の構想力を誘発できるよう、空間の高さ方向を十分に意識した設計をした点、居住者が自ら選択する余地を残した供給を企てた点等が評価された。
プロデューサー神東地所株式会社 横田範弘
ディレクター神東建設株式会社 横田範弘/有限会社ランドサット 安田利宏
デザイナー有限会社ランドサット 安田利宏
神東地所株式会社 ーWEBサイトー
 神東地所株式会社
【URL】http://www.shinto-k.co.jp/estate/index.html
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